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カウンセラー カウンセラー
松岡 圭祐 (2005/02)
小学館

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臨床心理士、嵯峨敏也が登場する“催眠”シリーズです。

13歳の少年によって引き起こされた一家惨殺事件。
家族を殺された女性教師は復讐の鬼と化してしまいます。
少年法に守られて裁かれない犯人を自らの手で。。。。
そして、その復讐の念は、家族を殺した犯人だけでなく世の中の少年犯罪者
すべてに向けられていきます。

これを読んだときはまだデスノートが映画公開されていませんでしたが
今思うとデスノートにちょっと似てるかも?

ストーリー自体も「正義」ってなに?とか、少年法の是非とか、興味深いこと
を含んでいますが、私が松岡作品で好きなのは、登場人物の心理描写とか、
心理学的な分析です。
本書も随所に精神医学、心理学の知識が詰め込まれています。
どこまでが学問的に本当のことか私にはわからないので、あまりにも現実離れ
したことは、創作だろうなあ、と思ったりもしますけど。。。。
病気を治療したり命を救う医者もすばらしい職業だと思いますが、心を病んだ
人を苦しみから救うカウンセラーという職業もすばらしいです。

長女は松岡圭祐の「催眠」と「カウンセラー」を読んで心理学に興味を持ち、
一時期、「大学で心理学を勉強する」「将来臨床心理士の資格を取ってカウン
セラーになる」と言っておりました。最近は聞かないので、もう冷めちゃった
のかもしれませんけどね。

あとこの小説、前半はかなりグロテスクな場面が含まれているので、そういう
のが苦手な人はオススメしません。松岡圭祐にしてはめずらしいかも。
2007.05.21 ぷち依存
「ぷち依存」生活のすすめ 「ぷち依存」生活のすすめ
植木 理恵、ヒデキ・ワダ・インスティテュート 他 (2004/12/07)
PHP研究所

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ちょっとおもしろい本があったので紹介します。

何かに「ハマリすぎ」でもなく「依存0」の状態でもない、「ぷち依存」が
人生を楽しくする、というような心理学の本です。

ネット、携帯、ギャンブル、ペット、ショッピングなどなど、32項目の
「依存」について書かれています。
1項目が4ページ構成になっていて、最初の2ページは心理テストによる
依存度チェック、次の1ページがそれに対するアドバイス、そして最後の
ページはその項目に対する心理学コラムになっています。

心理テストによる依存度チェックとかアドバイスは、そうかなあ~?と、
疑問を持つところもありますが、心理学コラムはおもしろい!

例えば、娘達にアイドル依存の心理テストをやってみたところ、立派に
依存症レベル!(やる前から結果はわかっていたけど。。。)
この項目に関する心理学コラムでは、アイドル依存症は、「自分とは何者か」
というアイデンティティがまだ確立していない「心理社会的モラトリアム」と
いう状態にあると書いています。
モラトリアム人間は、本当の自分はこれから先の未来に実現されると思って
いるとか、社会的な出来事を他人事と見ているとか、自分が半人前だという
引け目や劣等感がない、などの特徴があるそうです。
これって、思春期の子どもの状態ですよね。
私も中学時代ベイ・シティ・ローラーズに夢中になっていましたが、高校に
入る頃にはすっかりローラーズから卒業していたことを思い出しました。
(というか彼らが落ち目になって消え去ったというのもあるけど。。。)
娘たちも、そのうちアイドル依存から抜け出せることでしょう。
他の項目の心理学コラムも興味深いことがいろいろ書いてあります。
ここを読むだけでもおもしろいです。
私が心理テストとか占いに反抗的だからかもしれないですけど。(^^;)

この本では、病的な依存症は自分を見失った苦しい人生になり、なににも
依存しない人生は単調で味気ない、と書いています。
もっともエネルギッシュで楽しい人生は「ぷち依存」だと。

私はあまり何かにハマるってことがないんですよね。悪くいえばなんでも
中途半端なんです。だから、こだわりを持っている人とか、この事に関して
は誰にも負けない、というものを持っている人ってうらやましいなぁ~と
思うのです。依存症の手前くらいのぷち依存がいいのではないかと。
私はぷちぷち依存って感じですかね~。(笑)
それでも、まぁまぁ楽しい人生を送っているからいっか!

2007.04.12 多重人格
症例A 症例A
多島 斗志之 (2003/01)
角川書店

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私は精神医学をテーマにした小説が好きです。
松岡圭祐さんに嵌っているのも、「千里眼」シリーズや「催眠」シリーズ
など、精神医学、臨床心理学をテーマにした小説が多いからです。

この「症例A」を読んだのは2,3年前ですが、多島斗志之さんの小説
はこの1冊しか読んでいません。
書店でPOPを見て思わず買ってしまいました。でも期待を裏切らない
内容で、一気に読んでしまいました。
そして、今もう一度読みたい、と思える本です。

この小説では多重人格障害(解離性同一性障害)を扱っています。
多重人格を扱ったドラマや小説は、なんとなくオカルトっぽいものだと
いう印象があったのですが、この小説はリアリティーがあり、医学的な
部分もとても丁寧に書かれています。作者はかなり勉強しているなぁ、
と思いました。
実は、物語にはもうひとつのストーリーが平行して書かれているんですが
それなしでも、充分読み応えがあります。

人間の心の世界とは不思議なものですね。
繊細でありながら、強い。
激しい精神的外傷を受けると、人間はその苦痛から逃れるために
自分の中に別の人格を作り上げてしまう、というのが多重人格障害
だそうです。(簡単に書いていますので、実際はもっと複雑です。)
それは、現実逃避などと言うどころではなく、別の人格同士は意識が
切り離されていて記憶もなくなってしまうというものです。

多重人格者による犯罪で有名なのが、アメリカのビリー・ミリガン事件
です。ちょっと前にTVでやっていましたが、取り調べ(?)の時の様子
を撮った当時の映像が放送されていました。人格が交替する実際の映像
が流れて、衝撃的でした。

小説やドラマ、映画ではこの「多重人格」はよく題材にされますね。
松岡圭祐の「催眠」もそうです。
その中でも「症例A」は、こういう精神医学モノとか好きな方には
オススメです。
ブラッドタイプ ブラッドタイプ
松岡 圭祐 (2006/06)
徳間書店

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今一番好きな作家、松岡圭祐さんの本です。

その書名の通り、血液型に関する小説です。
(B型の方にはあまりうれしくない内容かもしれませんが)近い将来、
血液型性格判断ブームが過熱し、B型人間に対する差別や偏見が
広がっていく、という書き出しで始まります。
そして、白血病を患った少女が、骨髄移植によってB型に変わって
しまうことを嫌って「B型になるくらいだったら死んだほうがマシ!」
と移植を拒否するという「事件」が。
そんな世の中の迷信を払拭すべく、3人の臨床心理士が立ち上がります。

「千里眼」の岬美由紀、「催眠」の嵯峨敏也、「ニュアージュ」の一ノ瀬恵梨香。
松岡圭祐のシリーズものの主人公たちです。

松岡作品の中で最高、というほどでもありませんが、おもしろかったです。
でも、嵯峨が過去に白血病を克服したけど再発して瀕死の状態に、って。。。。

松岡先生、やってくれます(・◇・)

こういうありえないようなことをギリギリのところで書いてくる
松岡作品が好きです。
岬美由紀の超スーパーウーマンぶりとか、あとちょっと現実離れしたら
興冷めしちゃうところですが、現実離れしているけど憧れてしまう
という範囲にとどめています。(笑)

小説では、血液型信仰ブームの火付け役となっていたメディアや
悪徳占い師(?)などが金儲けのために事実のでっちあげを
していた、ということを突き止めて、問題解決に少し近づきます。
そしてスーパーウーマン岬美由紀が、ある方法を使って、科学的に
血液型性格診断が意味のないことだということを証明します。

なのに。。。。
読み終わっても、私自信は血液型診断を否定するには至って
いません。。。
母が占いとか好きだったもので、昔ちょっとブームだった頃
家には能見正比古氏の本がたくさんあり、TVでも相性診断の
番組をやっていてよく見ていました。
今までの人生で出会ってきた人達と血液型を照らし合わせると、
やっぱり当たっているような気がするんですよね~~。
人間の性格というのは、一面的ではなく多面的であって、
血液型占いを、一方では当たっていて一方では当たっていない
ということがあっても、心理的作用で信じてしまう、という
ようなことが小説の中に書いてあったかと思います。
理屈ではそうかな、と思うけど、小さい頃から根付いた
「信仰」はなかなか消えないですね。

一昨日、WOWWOWで韓国映画「B型の彼氏」をやっていました。
1月に放送された時に見たのですが、この映画もヒドイ!
B型の人達、特にB型男性達が怒ってきますよ!
まぁ、憎めないヤツ、って感じで描かれているのがせめてもの
救いです。

全世界でも血液型性格分析とか信じているのは、日本人と韓国人と
あとどこだっけな?ほんの一部の国々だけだそうです。

血液型性格分析って信じますか?

暴れん坊本屋さん(3) 暴れん坊本屋さん(3)
久世 番子 (2006/10/25)
新書館

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1年半ほど前から書店でアルバイトしています。

上にあるのは「暴れん坊本屋さん」というコミックで、
マンガ家兼書店員の著者が、本屋さんの仕事について
本音や裏話を交えて描いたものです。
これを読むと本屋さんのお仕事というものがよ~く
わかります。

書店の仕事はおもしろいです。
私の場合は、大学構内にある書店なので、ちょっと普通の
書店とは趣きが違うかな?
でもいつも本に囲まれているというのは幸せなことです。

好きな作家は、松岡圭祐、東野圭吾、柳美里など。
小さい頃は江戸川乱歩の少年少女向けのシリーズ、
中高時代は、松本清張、小松左京、赤川次郎などをよく読んで
いました。
ミステリーが好きかもしれません。(意識していないけど)

この仕事をするようになって初めて気付いたことがあります。
昔、大学時代にやっていたアルバイトがなんだったのか。
短期だったのですが、春休みの2ヶ月間だけ、本の倉庫
みたいなところでアルバイトしてました。
仕事は、伝票に書いてある本を、広~~~い倉庫の中から
集めて、ダンボール箱に詰めて梱包する、というものでした。
やっている仕事の意味もわからず、何十とある棚から本を
探し出し(コミックのフロアでした)、梱包するという毎日。
今、書店で働くようになって、本の流通のしくみを知り、
その当時バイトでやっていた仕事がなんだったのかを
知りました。
また、休み時間にはマンガ読み放題だったので、そこで
「ガラスの仮面」を制覇しました。(笑)
倉庫でしたからねえ。今は店舗なので、立ち読みとかは
あまりできません。。。。

そのうち、書評などもアップしていきますね。