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2007.08.28 夏の夜に。。
夏といえば怪談!
(今、外は激しい雷です。)
あやし (角川文庫) あやし (角川文庫)
宮部 みゆき (2003/04)
角川書店

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怖がりなくせに、怖い小説や映画を好みます。(^^;)

この本は、江戸を舞台にした怪談・奇談9編からなる短編集です。
宮部みゆきの時代小説を読むのは初めてですが、この作家やはりすごいな、と
思いました。

怪談といってもそんなに怖くありません。
主人公である奉公人たちが、奉公先で出くわす不思議な体験を淡々と書き綴っ
ています。
普段、凝ったミステリー小説を読み慣れているからか、捻りやオチがあまり
なくさらっと読めてしまい、ちょっと物足りない感じ。でも、単なる怪談では
なく、人間の情とか怨念とか、心情的な部分がよく描かれているので、短編
だけどなかなか読み応えがあります。
読み終わって「怖かった」という感想はなく、じんわりと「いいな」と思える
本でした。

個人的には「女の首」がよかったなぁ。
ハッピーエンドだから。

今の時代の活字離れは宮部みゆきと村上春樹によってかろうじて食い止められ
ている、と言いますが、実のところ宮部みゆきは軽めの小説を2冊した読んだ
ことがなく、それ以上嵌ることもありませんでした。
彼女の時代モノ読んだのも初めてだけど、語り口調とか、江戸時代の風景や
庶民の生活の様子などは上手く描かれていると思います。
他の時代怪奇小説も読んでみようかな。